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    長編 連載中 なし
    お気に入り : 32 24h.ポイント : 14
    「あんなに美しくて美形な騎士様を婚約者にできるなんて、一体どんな狡い手を使ったのでしょうね?」
    醜い嫉妬の顔をした令嬢たちが、とある伯爵令嬢を問い詰めていた。
    普通ならばそんなことを言われれば、何らかの反応を示すだろうが、彼女はそうではなかった。

    「はて?」と、何を言われているのかわからないという顔をしている。
    勿論、貴族特有の仮面で感情を隠している訳でもなくて、本当に意味がわかっていない様子。

    だからこそ、嫌みの言葉も何も通じないことに令嬢たちは、どうにかして傷付けてやろうと次の言葉を探す。

    「あの方にお似合いになるのは、この国で最も高貴な存在である華麗な王女様しかいませんわ」
    「そうですわ! あの方と似合っているのは、気高く美しい王女様しかいませんわ!」

    ここ最近、社交界で囁かれている噂だ。
    そう、婚約者様が王女様の護衛騎士になってから広がった噂と噂。

    それでも、我関せずな顔な私を、
    それでも、嫉妬心醜い令嬢たちから救い出してくれるは……
    勿論、私の美しき婚約者様。

    現実を見て欲しいと言いたいのは、私の方だ。
    この男がどうやったら、私の元を離れてくれるのかなんて、こっちが聞きたいくらい。

    溺愛面倒、婚約破棄希望に拒絶反応。
    はあ。やれやれと。
    今日も婚約者と言う存在に疲れてしまうのだった。
    文字数 18,712 最終更新日 2025.2.28 登録日 2025.1.31
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